主人公、ティアラはクレスフェリア王国・国王リオアードの一人娘。
リオアードは早くに妃を亡くしたため、ティアラは大切に大切に育てられました。
やがて、美しく成長したティアラ姫のもとには、
たくさんのお見合い話しが舞い込んできました。
―――――ティアラ姫と婚約した者こそ、クレスフェリア国王の後継者となる―――――
国の存続を掛けたお見合いに、ティアラは毎日のように悩まされていました。
しかし、そんなティアラの心の片隅には、いつも憧れの人の存在がありました。
クレスフェリアの古くからの同盟国、ライローグ王国・エイガン王の若き従者レイシル。
ティアラの幼なじみであり、兄のように大切な人でした。
とある日の朝、エイガンとレイシルが突如クレスフェリア王のもとを訪れます。
ここ最近、各地で国や街を無惨に滅ぼしていくという
謎の男にライローグが狙われている―――。
これから訪れるであろう戦渦から国を守るため、
まだ幼い王子を預かって欲しいとの理由でした。
※※※
それからしばらくして、ライローグ王国軍が『謎の男』に襲われ、
苦戦しているとの知らせがクレスフェリアに届きました。
ティアラは、エイガンやレイシルを救うために、
自国から援軍を送るようにと父王に申し出ました。
しかし、援軍を送れば、ライローグの王子を預かっている自国
も謎の男の標的となるだろう―――。
リオアードはティアラの申し出を聞き入れようとはしませんでした。
―――大切な人たちが傷ついていくのを、見過ごす事なんて出来ない・・・!―――
ティアラは大切な人の命が心配なあまり、1人で城を飛び出してしまいます。
何もかも捨て、ライローグへと向かうティアラを待ち受ける出逢いとは・・・??